フェアトレードってなに?

みなさんは、フェアトレードという言葉を聞いたことがありますか?

 

私自身、「フェアトレード」という言葉は、聞いたことあるなぐらいで、何のためにフェアトレードをしているのか、何が問題になっているのかなど全然知りませんでした。

 

そこで今回は、フェアトレードとは何か、そして、フェアトレードをする事でどんな問題が解決し、どんな背景で取り入れられたのか、具体的な産品も含め、ご紹介します。

 

フェアトレードとは

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フェアトレードとは、直訳すると「公平公正な貿易」です。

 

つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。

 

日本では途上国で生産された日用品や食料品が、驚くほど安い価格で販売されていることがあります。

一方生産国ではその安さを生み出すため、正当な対価が生産者に支払われなかったり、生産性を上げるために必要以上の農薬が使用され環境が破壊されたり、生産する人の健康に害を及ぼしたりといった事態が起こっています。


参考 : FAIRTRADE JAPAN

フェアトレードはなぜ必要なの?

実は、フェアトレードの商品によって、その必要性の背景が異なるのです。

 

・コーヒー

よく皆さんもよくご存知かも知れませんが、フェアトレードと言ったらこれという産品が、コーヒーです。

 

コーヒーの生産国のほとんどは、発展途上国といわれる国々です。

 

マーケット動向の情報入手や市場への販売手段を持たない個々の小規模農家たちの多くは、中間業者に頼らざるを得ない状況にあり、十分な利益見えられずに不安定な生活を余儀なくされていました。

 

フェアトレードでは、個々の小規模農家がまとまり協働で生産者組合を作ることで、さまざまな取り組みをして、地域社会を発展させていくことができるようになりました。

 

・サッカーボール

サッカーボールもフェアトレードの産品の一つです。

 

世界のサッカーボールの70%がパキスタンで生産されていて、その多くが一つ一つ手縫いで作られています。

 

実は、低賃金で児童労働の温床になっていることが1990年代に明らかになり、児童労働をなくす働きかけの一つとして、フェアトレードサッカーボールははじまりました。

 

フェアトレードサッカーボールは、工場労働者へ適正賃金や安全な労働環境が保証されているだけでなく、ボール価格の役10%が生産地域の教育や福祉のために役立てられています。

 

参考 : フェアトレードミニ講座

さいごに

いかがでしたか?

 

これは、遠い国の話ではありません。

日本で販売されている商品もフェアトレードでなければ、発展途上国で劣悪な環境で労働していたり、正当な賃金が支払われていないかも知れません。

 

今回紹介したコーヒーやサッカーボール以外にも様々な産品があるので、是非調べてみてください。